きっかけは、ある講演でプレゼンしたところ、話始めの話癖や話すスピードについてアドバイスをもらう機会がありました。なんとなく自分で気付いていたことを、改めて人から言われるのは初めてでした。今までに話し方のトレーニングを受けたことはなかったので、改めて学ぶ必要はあると思い、受講を決めました。
過去にビジネススクールで、スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを受けたことはありました。ただ、それは20年、30年も昔の話です。時代の流れに合わせて、プレゼンテーションのスタイルも変化しています。
また、当社がこれから上場を目指していくうえで、フォーマルなプレゼンテーションの機会が増えていくことが予想されます。
そのため、この機会にきちんと学び直し、より良い形で話ができるようになればいいなと思いました。
そうですね。社長職という立場上、会社を代表してビジョンを伝えることや、投資家に向けたプレゼンの機会も多くあります。より良い形でプレゼンテーションするということが、会社自体のバリューアップにも繋がると信じています。
人前で話をするというのは、非常に難しいと思いました。
特に、伝えたいポイントを的確にまとめて、相手にわかりやすく伝えるという点です。
自分の表情や滑舌を意識しながら、相手にしっかりと声が伝わるようにするというのも、話すうえで非常に重要だということを改めて学びました。
それから、間の取り方・抑揚とか、相手を惹きつけるテクニックについても教えていただき、大変勉強になりました。
聴き手に伝えたい重要なメッセージの強調の仕方や感情の込め方など、表現力が身に付きました。また、早口を課題に感じていましたが、少しずつゆっくり話せるようになりました。堅かった顔の表情も和らげて話せるようになってきていると感じます。
従来はボソボソっと口先で話していましたが、お腹から声を出して、はっきりと口を大きく開けて話すことをかなり意識するようになりました。
エグゼクティブという立場は、自分勝手なプレゼンテーションになりがちであると感じます。
我流でやる良さもありますが、やはりフォーマルな場でのきちんとした話し方や、プレゼンテーションの仕方を身につけることは非常に重要であると思います。我流というのは、ひとつの個性です。私自身もたくさんの我流を持っています。
完全にお手本のような教科書的な話し方にするのではなく、基本スタイルを学びつつ、自分のスピーチスタイルを確立することが出来れば、聞き手にも喜んでいただけるのではないかと思いますし、会社をアピールするうえでも、役に立つことと思います。
私は、社員に向けてスピーチをする機会が多々あります。自分が発した一言が、相手に対して大きな影響力を持っていると感じることもあります。
当然、社員だけではなく、外部に対しても同じです。外部に対しては特に会社としてのメッセージそのものになります。そういった意味では、スピーチやプレゼンテーションスキルというのは、相手に印象よく、しっかりと自分の思いを伝えるということに繋がれば、一番良いのではないかと思っています。