子供の会話は一問一答になりがちです。
社会経験が浅く、受け身である立場なため、当然といえば当然なのですが、それだけでは会話はふくらまず、自分自身の事を相手に十分に伝える事が出来ません。
自分の個性について相手に知ってもらうには、結論から派生する+αの部分まで伝えることが大切です 。
KEE’Sのレッスンでは子どもたちにも大人と同じように«ロジカル・スピーチ»をするように伝えています。
ロジカル・スピーチとは、質問に対して、まず結論から話す。
続けて、その理由、最後に詳細を伝えるという話し方です。
例えば、以下のような問いに対して
(問い)
得意な教科はなんですか?
(答え)
×「国語です。・・・」
というような一問一答になりがちですが、ロジカル・スピーチをすると
〇「国語です。なぜかというと、物語文を読んでいると主人公になったような気分になり、色々な世界を楽しむ事ができるからです。」
このように、理由を付け加えることで、「なぜ国語が好きなのか」という話し手の個性まで伝えることができます。
年長さんくらいからは、エピソード・スピーチという経験に基づいて語る方法を学ぶため、さらに答えに個性が生まれます。例えば、次のような回答です。
〇「国語です。3年生の時の国語の先生に、作文をほめてもらってから文章を書くのが好きになりました。」
始めのうちは、 ≪結論に理由を付け足すこと≫くらいを話し方のルールにして、より自分の気持ちや意見が伝わりやすい話し方になるようにするといいと思います。
エグゼクティブ・スピーチトレーナー 野村絵理奈