エグゼグティブという立場の方々へのレッスンで、私はよく「相手の真意にアクセスする」いうフレーズを使います。「真意」とは、文字通り、たった一つの真実のこと。
人の言うことや、態度を、見たまま、聞いたまま判断するのではなく、その奥に隠れている大切なこと、「真意」を探すということです。
人とコミュニケーションをとるのが苦手だという人は、実は「真意」の捉え方に問題があるケースが多いです。
人に言われたこと、されたことなど、表面的なことを「真意」だと捉えてしまうと、人から何か言われたり、されたりすることにいちいちおびえ、必要以上に傷つくことになります。
さまざまな要素を冷静に客観的に分析して、「真意」にアクセスできるようになると、表面的な言葉や態度に惑わされることが少なくなります。
コミュニケーションが発展途上の子供たちにとっても、それは同じです。
友達の気持ちを理解して、真意をくみとれるようになる、
つまり、
友達のその言葉の裏に、どんな気持ちが隠されているかを想像できるようになると、
子供たちのコミュニケーションは大きく進歩します。
家庭でもそれはサポートできます。子供への質問で掘り下げていくのです。
「もう〇〇君なんて、一緒に遊んでやらないんだ!」
→「どうしてそう思うの?」
「〇〇君が、僕にいやなあだ名をつけてからかうんだよ」
→「どうして嫌なあだ名だと思うの?」
「だって、そう呼ばれると嫌な気持ちになるんだもん」
→「嫌な気持ちになるって、〇〇君に伝えたの?」
「伝えてないよ」
→「伝えないのは、どうして?〇〇君は君が嫌な気持ちになるって知っていて、そのあだ名をつけたのかな」
「…」
子供の場合
「〇〇君なんて一緒に遊ばない」
→「そうなんだ」
で終わったり、
→「じゃあ僕も遊ばないよ」
などと表面的に友達の言葉を拾いがちです。
しかし、発言の裏にある情報や、友達の気持ちを丁寧に聞き取っていくことで、情報をあやまって受け取ったりする「コミュニケーションミス」を防ぐ事ができます。
表面的な言葉のやり取りだけで相手を判断せず、目には見えない部分を読み取るよう努めるのです。
相手の顔色、声色、様子から相手の気持ちをくみ取れるよう、その時々の状況に応じて大人が子供に声かけをしていくことで、気づきを促せます。
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エグゼクティブ・スピーチトレーナー 野村絵理奈