KEE’SスピーチKIDS:小学校受験での話し方

KEE’Sこどもコミュニケーションスクールの幼児クラスには、小学校受験を控えたお子さんがいらっしゃいます。

親御さんの話によると「集団で自己主張するのが苦手」「まとまった会話が出来ないので面接が心配」などの理由からKEE’Sにいらっしゃるようです。

KEE’Sは、小学校受験を直接の目的にした話し方スクールではないのですが、受験で合格された保護者の方からのご紹介などで、受験対策のために来られる方が増えています。

参照:KEE’Sこどもスピーチスクールで伸びる力

もちろん、講師やスタッフも、親として受験を経験した者も多いですし、学校の説明会に足を運び、小学校受験で求められる要素を日々研究しています。 また、実際に希望校に合格されたお子さんや保護者の方々から、どのような親子がどんな学校に好まれるかなども学ばせていただいております。

そんな中、少し心配なのは、小学校受験ではどうしても「子どもらしい子ども」という大人が勝手に作り上げたイメージに子どもをあてはめようとする風潮です。

大人の顔色をうかがったりせず、元気で、先生の話を一生懸命聞く子。
物怖じせず、いつも明るく、自己主張でき、友達の気持ちもわかる子。

そんな完璧な子どもがいれば、それはどの学校も欲しいでしょうが、現実では、みんながみんな「型にはまった良い子」になれるわけではありません。

内気な子も、慎重な子も、自分の好きなことに集中するあまり周りが見えなくなる子もいます。 それらはみんな個性であり、「子どもらしい子ども」は、「大人らしい大人」という言葉と同じくらい、ナンセンスな言葉です。

それなのに、「子どもらしい子ども」像に自分の子どもが当てはまらないとなると、何が何でも当てはめようと無理をするのは、いかがなものかと思います。

実際の受験の結果を見てみると、おとなしい子も内気な子も、とにかく元気で落ち着きがない子も、合格しているのです。これは紛れもない事実です。

お子さんの一番良いところを信じ、そこを最大限に表現できるように、かつ、集団で適切な表現ができるように、KEE’Sでは受験の話し方を教えていきたいと思っています。

ですので、KEE’Sでは、合格実績の数字のみを追求するあまり、子どもの個性を否定し、自信を損なうような無理な指導はしていません。人格形成の大切な時期に、目先の結果のためにこれからの長い人生に影を落とすようなことは、人の親としてできません。こちらの点をご理解いただき、ぜひ、保護者の方々も、ご一緒に温かい気持ちで子どもたちを見守っていただければ幸いです。

参照
KEE’Sこどもスピーチスクールの考え方
KEE’Sこどもスピーチスクール 受講者の声

KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈