本日からは、
プレゼンの組み立て方をお伝え致します。 戦略的にプレゼンを進めたい方必見‼︎
プレゼンも、〈結論〉から始まり、聞き手を説得するための〈理由〉と〈詳細〉を述べていきます
それでは、それぞれ説明していきましょう。プレゼンの組み立て方の手順は、①〜⑨の順です。
①〈結論〉
このプレゼンの〈テーマ〉とも言えます。
「この商品(サービス)でお客様にこのようになってほしい」
「この商品(サービス)を導入すれば、お客様の課題は解決する」など、〈あなたの役に立ちたい〉というスタンスで伝えます。
短く端的な言葉であるのはもちろんですが、相手の印象に強く残るためにさらにインパクトのある言葉を選びたいところです。
たとえば、とある企業での「話し方研修」競争入札の場合。
「本日私たちがご紹介させていただきますのは、話し方研修6時間のプランです」という導入。
「御社にご検討いただきたい研修に、私はテーマを設けてまいりました。御社の女性社員が〈美しく輝く話し方〉です」
と言った場合とくらべてどうでしょう?
前者は、自分が売りたいものの内容説明のみ。 「自分が売りたいものはコレです」という紹介は相手の興味を引きません。
「御社の営業効率が格段に向上する商品をお持ちしました」など、どうすればより聞き手の役に立ち、気持ちを引けるかを考え、インパクトのある言葉を選びましょう。
②〈理由1〉なぜ今? / 〈理由2〉なぜコレ?
なぜ今、なぜコレ(商品・サービス)を聞き手に薦めるのか? その理由を述べるための〈タグ〉になります。
放送業界では、番組の企画会議の折、「なぜ今? なぜコレ?」を必ず問われます。
たとえば、夏の暑い盛りに「激辛料理店特集」を提案したとしましょう。プロデューサーはきっとこう尋ねるでしょう。
「どうして今、激辛料理なんだ? なんで、この店なんだ?」と。
自分なりに「夏だから激辛料理。なかでもこのお店は『おいしい』と自信をもってオススメできるから」と答えたところで、
「夏=激辛なんて今年に限ったことじゃないだろう。
それに『この店はおいしい』なんて、お前の趣味なんてネタにならないんだよ。出直して来い!」と怒鳴られるのがオチです。
放送業界にお勤めの読者の方はきっと大きくうなづいてくださっていることでしょう。
これは何も放送業界に限ったことでなく、企画を通したり、商品を買ってもらおうとするのなら、
「どうして今、これが必要なのか? なぜ他でもないこの商品なのか?」がしっかりと説明できなければなりません。
相手が「ふむ」と納得し、「それならほしい」とアクションを起こす説明が必要なのです。
それには、世間の動き(流行や市場、経済、政治など)や数字など客観的な裏づけをもって、相手を説得しなければなりません。
私は多くのビジネスマンのプレゼンをトレーニングしてきましたが、
この〈なぜ今? なぜコレ?〉がないプレゼンがほとんどです。
大多数のプレゼンは「この店の激辛料理でオススメのメニューは……」で始まり、
「なぜ今、激辛料理を食べる必要があるのか? なぜこの店なのか?」の説明は一切ありません。
〈なぜ今? なぜコレ?〉は、聞き手の「ほしい!」を最大限にあおる、なくてはならない前段。
本日は、ここまで。
次回は③、(理由①)の詳細に入っていきます。
お楽しみに♪
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈