就活の〈心・技・体〉
「KEE’Sアナウンススクール」で、一番最初に女の子たちにお話しすること。それは就活における〈心・技・体〉の話です。
〈心・技・体〉が整って初めて、内定に一歩近づけるということ。
たとえばテニス部に入部したとき、初心者にいきなり試合をさせることはないですよね。まずは走るなどして基礎体力をつけること、ラケットの持ち方などを教わることから始まります。それが〈心・技・体〉の体。
次に、サーブやバックハンドなどの技術を覚えていく。それが〈心・技・体〉の技。
最後、試合に出るようになると、緊張したり、プレッシャーに負けたりして、いつもはできるはずのことができなくなる。いつも通りの体と技を発揮するためには、自分自身の心を強くすることが重要。それが〈心・技・体〉の心。
〈心・技・体〉、この3つがそろって、初めて「選手」として成り立つんです。
就活も同じこと。「面接テクニック」など小手先だけの技術や「なせばなる!」なんていう気合いだけで乗り切れるものではないんですね。
就活の体とはまず、礼儀。これは人として当たり前のことですが、まだまだできていない学生は多い。
就活でこれを一から学び、実践していくことは、社会人になる前の段階として、とっても大切なこと。社会に出たら、無礼なことをしても誰も注意してはくれません。ただ「あの人はそういう人なんだ」「常識がないんだ」「いい仕事を一緒にできる相手ではないね」と見捨てられるだけなんですから。
就活の体は「礼に始まり、礼に終わる」と言っても、言い過ぎではありませんが、その他、身だしなみ、立ち居振る舞い、笑顔、声の出し方などを学んでいきます。すべて、あなたの人間性を相手に伝えるための基礎体力になります。
次に技。エントリシートの戦略的な書き方や文章構成法。面接で聞かれたことに対して、論理的に答えるテクニック。一発芸を求められたときやわざと答えづらいことを聞いたり、精神的に追い詰めるような圧迫面接への対処法などを何度も繰り返し練習していきます。
そして、就活における〈心・技・体〉で、もっとも重要なのが心。
内定を勝ち取ってくる女の子には、心に3つの共通点が見られます。それは、
①一生懸命さ
②客観視できる冷静さ
③素直さ
この3つのポイントをそれぞれ説明していきましょう。