口や唇を動かさないで話す人は意外と多い
一般の日本人は表情筋の1割しか使っていないといわれています。
3割使っているといわれる欧米人から見ると、日本人の話し方は、口を動かさず、口の中だけで話している【腹話術】のように見えるそうです。
表情を作ったり、話をするときにも、顔の筋肉が必要です。 特に、口を開けるための口の周りの筋肉や唇の筋肉、表情を作るための、おでこや目の周りの筋肉は特に重要です。
口を開けずに話すことで起こる2つのデメリット
これらの筋肉を使わずに話していると、次のようなデメリットが生じます。
口を開けずに話すことで起こる2つのデメリット
1 表情がなくなる
口を動かさずに話すクセをつけると、次第に口角筋がおとろえ、笑顔を作りたいのに、
口角がしっかりあがらなくなってしまいます。
知らない間に無表情になるのに加え、話すときにも口の周りの筋肉が動かせなくなってしまい、 口の中で話すしかなくなります。無表情で、ボソボソモゴモゴとこもった声で話していると、 相手に不快感を与えてしまいます。
2 音の印象が暗くなる
『おはようございます』 を口を半開きにして言ってみてください。
次に、上の歯一列をみせるぐらいあける笑顔の口で『おはようございます』と言ってみてください 。印象が違うのが分かりますか?
口や唇を動かして話すためのトレーニング
口を開けて話すことで、表情も明るくなり音の印象も良くなるので、地道なトレーニングで直していくことをおすすめします。ここからは、家でもできる口を開けて話すトレーニングをご紹介します。
1. 発声・発音練習
聞き取りやすい発音に欠かせないのが発声・発音練習です。上半身がリラックスした状態で、「あ、い、う、え、お」と1分以上発声します。この時、口を大きく開けてしっかりと筋肉を動かすことと、次の音に移るときに口を閉じずそのまま次の音の発声に移ると、より効果が高まります。
2. 表情筋のトレーニング
鏡の前で笑顔を作り、口角を上げる練習をします。これにより、自然な笑顔で話すことができるようになります。具体的には以下のやり方がおすすめです。
- 鏡を見ながら行う。上の歯一列が見えるように、『い~』と横一文字に口を引っ張る
- 『い』の口をそのままに、口角をひっぱりあげて笑顔の口を作る
- 口角を吊り上げたまま、笑顔で『おはようございます』と発音する
次に口のストレッチです。口を大きく開けたり、すぼめたりする運動を繰り返します。例えば、「い」と「う」を交互に発音することで、口の周りの筋肉を鍛えることができます。
3.舌の動きのトレーニング
クリアな発音には舌の動きも重要です。舌のトレーニングでは、本やノートでアゴを支え、アゴは動かさずに舌だけを動かして「ラララララ」「リリリリリ」「ルルルルル」と発音してみましょう。
発音する時は舌先で軽く上アゴをはじくように上下に動かしてみるとより効果が高いです。
顔とおなじように、声にも表情があります。
口を開けている人は、印象の良い明るいさわやかな音が、話す時口が開かない人は、暗い印象の声が出ます。
布団をかぶって話すと音がこもるのと同じで、口をはっきり開けないと上の歯に唇がかぶさり、 音が口の中でこもってしまいます。
見た目の印象も音の印象も、明るく若々しくするには、笑顔の口を定位置に話すことを心がけましょう!
他にも、若々しく話すテクニックがたくさんあります。
「話し方でアンチエイジング」
「発音をクリアにするトレーニング」
ぜひこちらのブログもご一緒に御覧ください。
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KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈