【セリフを使って、聴き手の五感を働かせるの】
音楽を聴くとき、CDで聴くよりも、DVDなどで映像を伴って聴く方が臨場感がありますよね。もっと感情が高ぶるのはコンサートで直接音の振動やその場の空気感に触れた時でしょう。それは、音楽を聴覚だけで捉えるのか、視覚と聴覚なのか、嗅覚や触角も使っているのかの違い。
話すという行為は残念ながら聴覚しか使いません。ただし、聴き手に五感を使って想像させる事は十分できます。その為に、話の内容を《物語》のように具体的に描写しましょう。
その時の気温は、匂いは、触った感じは、登場人物の表情は?まるで映画のワンシーンのように言葉で表現出来れば、聴き手はぐっとアナタの話に入り込むことでしょう。中でも、セリフを使うテクニックは簡単にスピーチを物語調にしてくれます。例えば、「彼が私の事好きって言ってくれたの」というよりは、「彼が言ってくれたの。『好きだよ』って」とカッコ書きのセリフを使う方が、状況が伝わり、ドキドキしませんか?
スピーチは、《説明》ではありません。いくら内容が正しく伝わったところで、面白くなければ会話は盛り上がらないでしょう。活き活きと楽しそうに話す女性の姿は魅力的。よりリアルに臨場感あふれる話し方で聴き手を魅了して。
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KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈