■エピソードを使って説明してみる
客観的に説明する時に、いつもいつも数字をあげて説明できるわけでもない。
そのような時に使えるのは《エピソード》
この本でも、先ほどからよく使っている手法『例えば・・』という具体例のことです。
エピソードは、主観的な形容詞をたやすく使うことを避け、具体的な事実を伝えることで、聞き手にそれを感じてもらう手法で、数字を使うのと同じ効果がある。
例えば、結婚式のスピーチのレッスンに来た生徒さんにこんな人がいた。
ご友人である新郎の一番好きなところをテーマにしてスピーチして下さいと言ったところ、「新郎は何事にもこだわる熱心さと、とことんつきつめる真面目さがあります。
そして、良い意味で自分のペースを崩さない男で、人にないユニークな観点の持ち主でもあります。・・」ときたのです。よくある結婚式スピーチのミスですね。
具体的でなく、聞き触りの良い形容詞ばかり並べてあるので、心に引っかからない。そこで「思い出に残っているエピソードで表現してみてください」というと、「子供の頃、学校からの帰り道で、毎日横断歩道を渡るのですが、新郎は一人、白い線ばかりを選んで歩いていました。
ある日、横断歩道の線を1本踏み損なった新郎は、赤信号にも関わらず
《もう一回踏んでくる!》と言って走って戻って、車にひかれそうになりました」。
このエピソードひとつで、新郎のユニークさやこだわりの強さは伝わります。
そして何より《事実》であるので、主観でいくら熱心だ、マイペースだ、ユニークだというよりも説得力がありますね。
また、人は、説明だと聞きませんが、エピソードだと気楽に聞くことが出来ます。スピーチやプレゼンの上手な人は、説明部分を少なくし、エピソードを使って聞き手自ら感じとってもらう工夫をしています。
また、短い時間のスピーチやプレゼンであれば、エピソードをひとつかふたつに絞って下さい。いくつも出てくると、一体何が伝えたいのか分からなくなります。ワンテーマ&ワンエピソード。具体例はあくまで、本当に伝えたいメッセージをつたえるための道具なのです。
エピソードを使って説明すると
説明でなくなり、聞き手が楽しんで聞いてくれる
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