ネタ帳をつくる
そうしてつくられたネタは〈ネタ帳〉に書いておくことを私は推奨しています。気になった新聞記事や雑誌の記事を貼り、その横に自分の考えを書いておくのもいいでしょう。
その際の自分の考えとは「仕事の話題」です。
「同じことが我が業界でも言えるな」「我が社でも言えるな」などと、自分の「仕事の話題」に落とし込み、ネタ帳に書いておく。
とっさに振られたスピーチに「うまく対応できない」という悩みを抱えたビジネスマンは非常に多いのです。
そういう人は自分のなかの〈話題の引き出し〉の中に、何も入っていないことが多い。
〈話題の引き出し〉にはできるだけぎっしり入っていること、そしてそれが常に整理されていることが望ましいのです。
ネタ帳を自分で作らない限り、〈話題の引き出し〉はいつまでも空っぽです。いつまで経っても「話すことがない」「何を話していいかわからない」が克服できない。
あなたの〈話題の引き出し〉はあなた自身でしか埋められないのです。
ネタ帳を作っておけば、どこかで必ず使えます。スピーチでなくても、プレゼンのツカミでも、雑談でもいいのです。聞き手が変われば、同じ話を何回しても自由です。
「今日、スピーチを振られそうだな」というときにはネタ帳をパラパラとめくり、今日の場にふさわしいネタを探しておく。それだけで心の余裕が違うをお感じいただけると思います。