ロジカルな話し方には、利点がいっぱい
国の違いも、年齢の違いも、男女の違いも克服できるのが〈ロジカルな話し方〉であることがおわかりいただけたでしょうか。
それ以外にも、ロジカルな話し方にはたくさんの利点があります。
たとえば、
短時間で大事なポイントが伝わる話し方ができる
説得力がある
聞き手のストレスが少ない
こうした利点をもつロジカルな話し方は、欧米では戦略的に活用されています。
アメリカのシリコンバレーの企業家が投資を募るために考えた「エレベータートーク」というプレゼン法はご存知ですか?
目当ての投資家をオフィスのエレベーターの前で待ち伏せして、一緒にエレベーターに乗り込むのです。エレベーターが動き出したら、プレゼンスタート! 自分の事業の詳細、魅力、可能性を語り、「ぜひ私に投資してください!」とアピールするのです。
投資家がエレベーターを降りるまでの間といったら、ほんの数十秒。ロジカルな話し方なくしてはできないプレゼン法といえます。
「自分にはとてもできない」と思いますか?
これから、お教えする〈ロジカルシンキング〉を用いさえすれば、あなたにも海外ドラマに出てくるような、かっこいいエレベータートークは可能です。
エレベータートークは何も特別なことではありません。日本の企業でもプレゼンの機会は増え、〈短時間でわかりやすく、インパクトをもって〉伝えることが求められています。
プレゼン以外にも、会議での発言、上司への報告・連絡、朝礼や懇親会などでのスピーチなど、ロジカルな話し方はさまざまな場で効力を発揮します。
この章では〈ロジカルな話し方〉と、それを可能にする〈ロジカルシンキング〉をあなたにもしっかりと身につけていただきます。
あなたのロジカル度をチェックしてみましょう
その前にテストです。
今現在、あなた自身はどれほどロジカルな話し方ができているでしょうか? 早速チェックしてみましょう。
※以下の<課題><条件><模範解答>は本文と区別するため、ボックスに入れてください
<課題>
あなたの会社に新たなパソコンを購入することになり、A社、B社、C社からの売り込みがきています。次に挙げる条件を考慮し、どのメーカーのパソコンを購入すべきか、あなたなりの結論を、理由を交えて、30秒ほどで上司に報告してください。
(考える時間/5分以内)
<条件>
①価格は、A社のものはB社に比べ1万円安く、C社のものはB社に比べ2万円高い。
②故障のリスクはA社製が最も高い。
③性能が我が社の作業に適しているのは、A社とB社のものである。
④待機電力消費率はA社、C社が高く、B社は低い。
⑤デザインや軽さの面でいえば、A社が最もよいが、実務には関係がない。
⑥仕事上、取引があるのはB社とC社で、A社はない。
<模範解答>
購入すべきはB社製であると考えます。理由は3つです。
1つめの理由として、我が社の実務に適した仕様であり、故障が少ないこと。
2つめの理由として、価格も3社のなかでは平均的で、待機電力も低く抑えられること。
3つめの理由として、我が社の取引先でもあること。
よって、B社のものを購入すべきと考えます。
いかがでしたか? 「B社製にすべき」との結論には達したでしょうか?
その際、①から⑥の条件のうち、いくつの要素を盛り込めていたでしょうか?
模範解答は5つ盛り込んでいます。3つ以上が「合格」、2つ以下は「あまりロジカルではない」ということになります。
もちろん「B社製にすべき」との結論に達せなかった人も「要トレーニング」です。
詳しくは、下記にご連絡ください♪
https://www.kees-net.com/contact/
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈
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