仕事での失敗は誰にでも経験があります。そんなとき、あなたなら、どう声を掛けてほしいですか?
『あまり、細かいことをアドバイスされると、余計に《出来ない自分》が悔しくなる・・』
『何も言わず、一人にしてほしい・・』きっと、そういう風に感じる人も多いのではないでしょうか?
失敗に関して、掘り起こされ、『今度からこうすべき』 というようなアドバイスは、良かれと思っていても、落ち込んでいる人にとっては、傷口に塩を塗られるように感じることが少なくありません。
自分が落ち込んでいる立場なら分かるのに、励ますほうの立場に立つと、何かいいことを言ってあげなくては、とアドバイスしてしまう・・そういうことはありませんか?
失敗した人が最も必要としているのは、やはり、悔しさや悲しさを『分かち合う』ことではないでしょうか?言い換えれば、『共感』や『理解』です。
仕事で失敗し、落ち込むということは、頑張った証拠です。
自分なりに、努力して考えて、工夫して、頑張った結果、失敗するから悔しいし、落ち込むのです。
その気持ちを、分かち合う言葉。シチュエーションや相手によって色々出来るかもしれませんが、ひとつは、『よく頑張ったね』というひと言。
結果ではなく、プロセスを評価し、認めるひと言です。
頑張ったプロセスは、本人しか知らない、埋もれてしまう努力の部分。そこに焦点を当てて、褒めてあげる人がいなければ、人はモチベーションを保つことが出来ません。
『今回、結果は、こうだったけど、やったことは立派だよ』こういうひと言は、次の成功につながる力をあたえるひと言になります。
そして、その失敗した相手が職場の後輩であった場合は、途中で、自分の意見をまとめたり、相手を否定することなく、まずは『この部下は、なぜ失敗したのか。どんな事情があったのか?』とにかく、なぜなぜ??と真っ白な心で相手に興味関心を持って聴いてあげましょう。
批判するのは結構簡単。例えば、テレビの評論でも、政治家や政党が少し公約から外れるような言動をすれば針のむしろのように批判される。
批判さえすれば、物事を考え主張があるように見えるので、簡単に批判してしまいがち。
難しいのは、『とは言っても、そう簡単にはいかない事情もあるよな・・』と逆の立場から考えること。
失敗を指摘するには最適のタイミングがあります。
あるプロ野球の監督が、負けた投手は試合後に注意しないと言っていました。
負けた本人が一番、その理由を知っていて反省していると。
そして、試合に勝った日に、『今日はよく出来ていた。でも気を抜くと先日みたいになるから注意しろよ』と初めて注意するそう。
ビジネスでは、即座に注意しなければならない場合が多々ありますが、そんなときも、始めに、相手の主張を十分、真っ白な心で聴くことを忘れずに。
相手のことを知ってから、自分の考えをまとめても遅くありません。
部下の失敗をウェルカムすると立場の違う相手の、違った意見を聴く耳が養われ、自身のスキルアップにもなります。
落ち込んだ相手に、どのように声をかけるか。
そして耳を傾けるかで、違った世界が見えてくるはずです!!
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代表取締役社長 野村絵理奈