あなたは、自分の言いたい事を分かりやすく伝えられているでしょうか?
こう質問すると、半分くらいの人は、「はい、私はロジカルに物事を伝える事が得意です」と答えられると思います。
それでは、この質問はどうでしょうか?
あなたは、自分の言いたいことを“相手にとっても分かりやすく伝えられているでしょうか?
“相手にとっても“という言葉が付け加わるだけで、随分と深い意味になります。”相手にとって“分かりやすいという事は、論理的に伝えるだけでは十分ではありません。
相手の理解度や特性を考え、相手と歩幅を合わせるように伝える必要があるからです。
専門用語が伝わらない相手であれば、出来るだけ簡単な言葉に変えて、かみ砕いて話したり、相手にとって身近な例に置き換えて、難しい話題でも共感できるように工夫して伝える必要があります。
話すことは、相手に伝わって初めて目的を達成できるもので、自分が伝えたいように伝えきっただけでは成功とは言えません。
また、相手の価値観や物の見方、考え方なども踏まえて話をしないと、やはり一方通行の話になってしまいます。
趣味の全く違う相手と話をする際に、会話が盛り上がらず面白くないという人がいますが、全く違った趣味を持つ相手だからこそ、お互いに違う価値観を発見できて会話が盛り上がるのではないかと思います。
例えば、野球が好きな男性と、料理が趣味の女性がいたとして、男性がひたすら好きなチームの対戦結果とか、この選手のここがすごいと話し続けていても、女性には何一つ響きません。そういう場合は、相手はどのくらい、何を知っているのかな?とか、これなら分かるだろうか?と相手の理解度を考えながら話すことが大事です。
「ご出身は名古屋ですか?それなら中日ファンが多いんじゃないですか?」とか、「僕は野球を見るのが好きなんですが、好きなスポーツはありますか?」など、相手と温度感をあわせながら話題を徐々に広げていくと、最終的には伝えたいことが相手に伝わるものです。野球が好きなあまり、自分ばかり気分が盛り上がってしまうというのも分からなくもないのですが、その思いを相手にも共感してもらうことが会話の目的だとすると、少し客観的に気持ちをコントロールしながら伝える方が良いと思います。
エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈
たったの6時間で話し方に必要なすべての基礎力を身に付けることができる!人気のコースはこちら
>6時間ベーシックSPEECHコース
KEE’Sの全てのレッスンは、対面/オンライン受講から選べます。