商談やミーティング、あるいは飲み会まで「オンライン」で行うのが日常になりつつありますよね。
画面の向こう側の相手と円滑にコミュニケーションを行う秘訣について、ビジュアル面とトーク面とに分けて、お話したいと思います。
まずはビジュアル面から。
対面によるコミュニケーションとの大きな違いは、「画角」(カメラで撮影される範囲)が定められているという点です。ビジュアル面の情報が限定されると、対面では気にならなかったところが目についたりするものです。
例えばジェスチャー。カメラの前で手を動かすと、実際よりも大きな動きになります。
姿勢も同様で、腕や足を組んだりすると尊大な印象を与えるおそれがあります。髪型やネクタイ等の乱れにも気を付けてください。
反対に、相手に伝わりづらいのが表情です。カメラを通すと口やしわの動きなど、表情のちょっとした変化が伝わりづらくなります。
ふだんより大きめに動かし、無表情に見えないよう心がけましょう。
最近はマスクを着けたまま、オンラインで会話する場面もあるかもしれません。
口元が見えないと、おのずと目の表情などから感情を推し量ることになりますが、とりわけ日本人は会話する際、眉からおでこにかけての動きに乏しいといわれています。(外国人の表情を観察してみると、喜怒哀楽とともに眉を大きく上下させたり、おでこにしわを寄せたりするのがわかります。)
以前、ネイリストが出場する接客大会で優勝者のコメントを聞く機会があり、彼女は接客時なるべく眉を動かすようにしていると話していました。
眉を意識して動かすだけでも相手に与える印象は、ガラリと変わるはずです。
次回はトーク面でのコツをお話します。
エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈