KEE'S 人気アナウンサーの6時間で変わる話し方教室・話し方講座（東京駅・恵比寿駅 徒歩1分）
前回の続きで、自分の価値観という切り口からなら、‘人種差別’といった大きな社会問題でも、自分らしく語ることができるという具体例を紹介します。
例えば、あなたの価値観が「家族愛」だったとしましょう。
先ほどの
「あなたはどうやって人種差別をなくせますか？」
という問いに対して、「家族」「愛」という切り口で、考えてみます。
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「私は、幸いひどい人種差別にあったことはありません。ただ、旅行に行くとたまに日本人に対する差別を感じることがあります。
昨年、家族でヨーロッパを旅行した時に、現地のレストランの店員さんからあからさまに冷たい態度を取られたことがありました。
その時に、12歳の娘が、『日本人は嫌われているの？』と聞いてきたので、胸が痛くなったのですが、『人は、時々、自分と違う文化を持つ人を受け入れるのが難しいんだけど、そうされると嫌な気持ちになるよね。日本に来る外国の人がそんな気持ちにならないように歓迎したいね』と話しました。
私も家族も、その出来事以来、日本を旅行している外国人の人を見ると切符を買うのを手伝ってあげたりするようになりました」
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人種差別という普遍的な話題に対して、身近な「家族」を切り口にして考えてみる事が出来ます。
あなたらしさを伝えるためには、決して「すごい経験」を探してはいけません。もし、あなたの人格を形成するに役立つ「すごい経験」があれば、是非それを使って下さい。
でも、自分を大きく見せるために「すごい経験」を語ることは、あなたらしさを伝える事と真逆の発想です。
大切なのは、あなた自身が社会問題に対し、実際に、そして継続的に、どんなアクションを起こしているのか？です。
それがどんなにささいなアクションであったとしても、たった1回の大イベントである「すごい経験」よりも、あなたという人間を伝える事ができます。
普遍的な話題には、あえて限定的な切り口で答えるのです。
そうすれば、誰にも真似できない、あなたらしい答えが生まれます。
エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈
