◆ジェットコースターのような話し方をしてみよう
断言しましょう。<抑揚・緩急>のない話し方はつまらない話し方です。
たとえば、ちょっと上ったり下ったり、右や左に曲がる道と、どこまでもどこまでも同じ景色が続く、
平坦で真っ直ぐな一本道。同じ距離でも、平坦な道のほうが長く歩いているように感じませんか? 話も同じなのです。
それでは<抑揚・緩急>を説明しましょう。
1、抑揚
アップダウンです。話を平坦にせず、アップダウンさせるには、音の高低が必要です。音域の広さ=表現力の差になるほど、効果があります。強調したい単語のところで、高低のメリハリをつけてみてください。
「僕が言いたいのは、○○ということなんです」
この○○というところを、うんと高く発音する、もしくはぐっと抑えて低く発音する。どちらでもきちんと強調になります。高低差というメリハリが効いているからです。
2、緩急
これはスピードです。ちょっとスピードを上げてみたり、ゆっくり話してみたり。話上手な人は、普段からテンポよく話しているのに、大事なところはゆっくり話したりと、やはりメリハリが効いているのです。
<抑揚・緩急>、どちらもジェットコースターを想像して、話に取り入れてみてください。相手の注意がおもしろいように引きつけられるテクニックです。
<抑揚・緩急>で相手の注意を引きつける
※ここのたとえも、中学の同級生と遭遇した話にしたほうがいいかも?
◆間の効果を生かしてみよう
さらに<間>をいかして、先ほどの話をさらに<パフォーマンス>にしてみましょう。
「信号のところにいた、その人。<間>……誰だったと思う? <間>……実はね……」
どれだけ、ジラせば気が済むのでしょう? でも確実に、聞き手はあなたの話に夢中になっていることでしょう。
<抑揚・緩急>で強調したうえに、<間>を置けば、相手の注意をさらに引きつけることができるのです。
アカデミー賞の発表など、プレゼンターは賞の受賞者の名前を読み上げる前に、ちょっと間を作りますよね。それを日常にもぜひ取り入れてみてください。
さらに、<間>というのは聞き手の反応を見る、聞き手の準備を整わせるという役目もあるのです。
<間>があると、相手はそれまで聞いた話を整理することができるのです。そして話の理解を深めるのです。さらに、「誰だったんだろう?」と自分なりの推測をして楽しむこともできるのです。
それが<間>もなく、ひたすらあなた本位で話していたら、相手は理解する間もないかもしれません。
<間>を上手に使うことは、相手に対する思いやりでもあるのです。
<間>によって、相手に最大限にあなたの話を楽しんでもらおう
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