コミュニケーション力の中でも、会話のスキルが高い人は、自然と周りに人が集まるタイプの人です。
ささいな話題であっても、面白おかしく会話を盛り上げる事が出来るので、その人と話していると楽しいと感じるのです。
会話力が高い人の特徴として、表現力が豊かという点が挙げられます。
話し方で表現というと、強調や抑揚、間などのテクニックがあるのですが、今日は、いつもの話し方を少し意識するだけで、会話が盛り上がるコツをご紹介します。
先日のKIDSスピーチクラスで取り上げた「表現力、感情表現」。
内容はずばり、言葉に感情を乗せて発音する。たったこれだけです。
同じ言葉でも、意味が違ったり、使われるシチュエーションによってトーンが違ってくる言葉があります。
会話を盛り上げられる人は、その時々にあった言葉の表現を使い分けています。
例えば、「車(くるま)」という言葉を以下の3パターンで言い分けてみましょう。
ただし、「車(くるま)」以外の言葉を言ってはいけません。
1 あぶない!!!車にひかれるよ。という気持ちをこめて「くるま」
2 最新鋭のプロペラがついた車を見て、車かどうか分からない時「くるま」
3 小さい子どもに、あれは車だよと教える時「くるま」
いかがでしょうか?明確に違いが出ましたか?聞き手が、どんなシチュエーションで発せられた「くるま」なのか分かるくらいだと表現力がとても豊かと言えるでしょう。
会話を盛り上げるために、語彙や話題を増やす事ももちろん有効ですが、ひとつひとつの言葉の表現を工夫するだけで、あなたの話はもっと立体的になります。
エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈