話し方教室　KEE’S　人の心をつかむスピーチの３つのポイント

「話すことで人の心を動かす」と言うと、「催眠術じゃあるまいし、そんな事出来るはずがない」と思われるかもしれません。でも、多くの社長が忙しい仕事の合間をぬってまでスピーチをトレーニングするのには理由があります。

そして、スピーチで人の心をつかむ実感を一度でも味わってしまったら、そのスキルをもっと磨きたいと感じてしまうものです。

毎週私のトレーニングを5年間受講し続けられている方がいます。その方は、話し方に抑揚がなく、声も低め、表情も乏しく、セミナーをしても、誰も自分のところに話しかけに来てくれないというのが悩みでした。しかし、毎週トレーニングするうちに、声のトーンが明るくなり、間合いや抑揚を使いこなせるようになり、気が付けば、セミナーで他の誰よりも多くの聴講生から話しかけられるようになったと言います。

人を惹きつけるような話し方は一朝一夕には出来上がりませんが、性格などに関係なく誰もが身につけられるテクニックなのです。

最後に、スピーチで人を動かす必要のある方々に、3つのポイントをご紹介します。

１．自分ではなく、聞き手を意識する

自分が言いたい事ばかりに焦点を当ててしまうのではなく、聞き手が欲しい言葉とは何か？をメインに考えるようにしてください。好き勝手に長々話すようなスピーチ程、聞き手を飽きさせるものはありません。

2. スピーカーとしての使命をもつ

スピーチは短時間で大勢に向かってメッセージを発信できる機会です。聴衆の時間を使わせてもらっている事を意識して、「何のためにスピーチをするのか？」をはっきりさせましょう。スピーチの原稿を考える際に、まず、スピーチの目的やゴールを一言書いてから、内容を考えることをお勧めします。

3. 迷ったら1歩前へ出る

人を動かすリーダーのスピーチには、自信に満ち、聞く人を納得させる迫力がなければいけません。名スピーカーのスピーチには迷いがなく、伝えたいという熱意がオーラのごとく聞く人を包みこみます。人前で話す事は緊張するし、怖いものです。でも、そういう場面でもなお、堂々と伝えることができる人を、リーダーと認めてくれるのです。一歩前に出る勇気を常にもって下さい。

エグゼクティブスピーチトレーナー　野村絵理奈

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