描写したり、緩急をつけたり音声で表現をすることにくわえ、話の面白い人は表情も使っています。
例えばショップチャンネルのキャスターやお笑い芸人。『ここで凄い!思わせたい』 『ここで笑わせたい』というところでは、オーバーすぎるほど、表情を変化させて聞き手をひきつけるアピールをしています。
★表情筋を動かす
話が面白くない人の特徴は、表情が変化しないことです。ひとつの話の中には、喜怒哀楽の感情表現をする箇所が必ずあるはず。口では『楽しかったです』『嬉しかったです』といいながら、顔が笑っていない人がいます。音声だけで、実体験のように感じさせるのは、ナレーションのプロでない限り難しいのです。表情筋をきちんと動かし、目・眉・口角・口といった顔のパーツ全体を使うだけで、声の出方までもが変わり、話の表現力が上がります。声の大きさや強弱、緩急だけでなく、顔全体を使う話し方を意識してみましょう。
★眉の上を動かす
目だけで表情を作ろうとしても難しいので、 眉毛の上を動かすことを意識しましょう。
眉の上や眉間などの筋肉を使うと表情が創りやすくなります。
★笑顔の口を定位置に
とはいえ、笑顔を上手に作ることが出来ないという方も多いもの。特に、男性、中年以上の管理職の方々は、笑顔なんて照れくさいと思っている人すらいます。
表情が硬く、口がへの字になっていては、表情から受け取る無愛想な印象プラス、声や発音も、暗くネガティブな響きになってしまいます。
写真を撮るときに『はい!チーズ』といいますが、チーズのチの音は横一文字にひっぱる母音イの口。やはり上の歯一列が見える口の開け方です。
さらに、完璧な笑顔にするには、イの口にくわえ、下の真ん中の歯2つ分くらいが見えるように、下唇を引っ張ってください。逆三角形のような口です。無理に笑顔を作ると、真実味のないつくり笑顔になってしまうと思われるかもしれませんが、まずは相手に笑顔だと十分分かってもらえるようなハッキリした笑顔に慣れて下さい。
・口を横に引っ張り上の歯一列を見せる
・下の真ん中の歯2本を見せ、逆三角▽の形を作る
口を大きく開けて話してみることの良さは、【言葉が聞き取りやすくなること】【明るい音が出ること】の2点でした。
口を大きく開けるという《大きく》とはどの程度なのか、わかりやすい目安があります。それは、上の歯一列が全部見えるくらいの開け方です。上の歯一列を開ける口は、口角が上がった笑顔の口に近いので、笑った顔で、明るく楽しい時の音が出ます。
反対に、下の歯を見せて話すと、不平不満のあるときの口に近いので、ベソをかいたような声が出てしまいます。
口の筋肉がおとろえて、ブルドッグのような口になってしまうと、普段から下の歯が見えるような口の開け方しか出来なくなってしまいますので、その前に、下の歯を見せず口角を上げて話すことを心がけましょう。
表情を使った話し方については、こちらも合わせてご覧ください。また、表情や話し方を美しく見せるコツも合わせて取り組んでみましょう。
口角を上げ、上の歯を見せて話すには、会話中は笑顔の口を《定位置》と思うと良いでしょう。
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