テレビのニュースやワイドショーなどで大きく取り上げられる謝罪会見。
社長や役員の一言で、会社の信頼を失墜してしまうか、その出来事をきっかけに経営や組織を改善する姿勢を明確に出来るか、命運が分かれます。
最近も、某芸能事務所の社長と、タレントの方々の謝罪会見が毎日のように報道されています。会見に関しては色々な意見があるかと思いますが、謝罪会見で最も大切なことは、「何に対して謝罪すべきか」という真意を、まずははっきりさせることではないでしょうか?
謝るべき出来事は何なのか?まず真っ先に謝るべき対象は誰なのか?会社として社会にどういった責任があるのか?
このような事を無視して、誰が悪い、誰が何を言ったというような社内での責任のなすりつけ合いになったり、攻防が長引いてくると、従業員と役員の不和ばかりが目立つようになってくることが多々あります。
過去の謝罪会見を見ても、あの社長はこんな発言をしたから社長失格だとか、そういう話に脱線し、「会社として何を謝罪すべきか」という本旨からそれてしまうと、せっかくの謝罪の場が台無しになります。
謝罪会見の研修でも、よくお話する言葉ですが、「ピンチはチャンス」という言葉があります。
謝罪しなければならないような状況ですから、なおの事、真意が見えなくなり、自己防衛を優先してしまうかもしれません。でも、そんな時こそ、小さなことのために、大きな視野を失ってはいけないと思います。
仕事上で重大なミスをしてしまったとしても、きちんと「何を謝るのか?」という対象と、出来事を明確にし、きちんと言葉を選び、誠心誠意謝ることが、謝罪においては大事なのではないでしょうか?
人間ですから、誰しもミスをしないことなどないと思います。謝罪に強く、自分の軸を持って謝れる力は、どんな場所でも必要なコミュニケーションスキルです。
エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈
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