★言葉の意味を活かす
話の上手な人と下手な人とでは、一つ一つの単語の鮮度が違います。
たった一言でも、そこに意味を感じながら表現できる人の言葉は生きています。すべての言葉には意味があります。そのものの色や形、温度、大きさ、感触、想像できるだけ想像しながら表現することが大事。話がつまらない人は、字面だけ追って口にすることが多いもの。
例)白く小さな花 温かいマフラー すっきりとした味わい そびえたつ山々 深い湖
ぜひ言葉に感情をのせて話してみましょう。
◆描写する話し方をしてみる
まるで映画でもみているかのように、ワクワクドキドキ、話の世界に引き込む話し方には、ところどころで描写が出てきます。
例えば、あなたが、帰り道で、10年来の地元の友達にばったり会い、その感激を伝える場合、
「今日、会社の帰りに駅前の交差点で、10年会ってない地元の友達に会ったんだ」
と言うか、
「今日、会社の帰りに駅前で、《あれっどこかで見たことのある後姿だなあ》と思って、さりげなく前に周ってチラっとみたら、誰だったと思う??なんと高校の友達だったんだよ!」
と言うのとでは、感激の伝わり方が違います。説明してしまわず、情景を描写すると、聞き手には、まるで追体験しているかのように伝わるのです。簡単にできるテクニックがいくつかあります。
★動作を描写してみる
動作が伴う箇所は、できるだけその様子が伝わるように。
★擬態語・擬音語を活かしてみる
話の中の音や状態を表す言葉を使ってみる。
例)あいつは、ひょろっと背が高い ばん!と机をたたく シーンと静まり返った部屋 暗い暗い夜道 シャッキっとしろよ ごんっと頭を打った
★セリフを活かしてみる
情景が伝わるように面白く話をするには、登場人物のセリフを忠実に表現すると良いです。例えば、「最近、娘にくさいと言われました」とまとめてしまうより、「最近、娘に『お父さん、なんだかくさ~い』と言われたんです」と言ったほうが、登場人物であるお父さんと娘さんのキャラクターや、ショックな気持ちが伝わりやすくなるもの。説明にしてしまう人は、セリフまで文章と一体化してしまいがちなので、ぜひセリフにしてみてください。
例)
- 母の「さあ、ご飯にしようよ!」という一言で、傷ついた心が癒された
- 上司に「最近頑張ってるなあ」 といわれ、小躍りしたくなった
- そこで彼女が言った一言にげんなりしたよ。「もっと給料高い会社に転職したら?」だって
いかがでしょう?出来るものから少しずつやってみて下さいね。
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KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈