電車が遅れて、大事な会議に遅刻してしまった。あなたの第一声はどちらでしょう?
(1)すみません、電車が遅れまして…
(2)遅れて、申し訳ございません!
正解は(2)です。失敗の正当な理由がある場合、人はついそのことを言いたくなるもの。自分が悪くないことを相手にわかってほしいという気持ちがあるのですね。でも、電車が遅れる場合を見越して、早めに来るようにしている人もいるかもしれませんし、自分が意図したことでないにせよ、あなたが遅れたことで、実際に大事な会議が中断してしまっているわけです。
そこに、さらに自分の言い訳まで聞かせていいはずはありません。電車が遅れようが、寝坊をしようが、あなたが「遅刻した」ことに変わりはないのです。
まずは「会議を中断させてしまって申し訳ない」と、その場にいる人に迷惑をかけてしまったことを詫びる姿勢を見せることが肝心です。
会議に出席している人にしてみれば、あなたが遅刻した理由なんてどうでもいいこと。くどくど言い訳するだけ、あなたの印象が悪くなります。
何も言い訳をせず、潔く丁寧に謝られると、人の心理として「いつも遅刻しないのに、今日は一体どうしたの?」とフォローしてあげたくなるもの。そこで理由を簡潔に言えばいいだけです。自分から言い訳をしない潔さと誠意はきちんと相手に伝わります。
その他の失敗をしたときも同じです。言い訳をするよりも、今、自分が一番にすべきことは何か、誰に一番迷惑をかけたのかをまず考えること。「自分は悪くない」などと言い張って非を認めず保身に走るのはやめ(自分でうまく乗り切ったと思っていても、周囲から「あ~あ」と思われていること確実です)、一緒に働いて気持ちのいい人間になってくださいね。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈