挨拶の持つ力については前々回にお伝えしましたが、今回は応用編です。
挨拶力が少しずつ身についてきたなと思ったら、今度はそれに「+1ネタ」加えてみましょう。
挨拶力の低い人には「挨拶するのはいいけれど、その後に何を話せばいいのかわからない」という人が意外に多いのですが、「+1ネタ」は「おはようございます」と言った後に「今日は寒いですね」、「お疲れさまです」の後には「今日はまだお仕事ですか?」など、簡単な一言を追加するだけです。自然につけ加えることができればいいですね。
その次の段階は、少し立ち話ができるようになること。例えば、「おはようございます。今日は寒いですね。外回り、今日はどちらへ?」と、「+1ネタ&1質問」を基本にすると展開しやすいでしょう。
なぜ挨拶に+αするのが良いのかと言うと、会話で使うための情報を積極的に集める姿勢ができるからです。会うたび毎回同じことを言うわけにもいかないので、話のネタを作るために社内情報に敏感になったり、時事ニュースも注意深く見るようになるかもしれません。
良く知らない人と挨拶をするためにそこまでするのは億劫でしょうか?
でも、挨拶の後のごく短い会話でお互いに知らなかった情報が交換でき、人脈を広げるきっかけになったりしたら?意外な人が意外な人脈を持っていてビジネスにつながるケースは少なくありません。また、たとえ実利に結びつかなくとも、知らなかった情報をゲットすることで新たな視点が得られたりなど、自分の世界を広くすることができます。
毎朝出社時間が同じで駅で会う、お昼休みにいつも同じレストランで会う、など挨拶のみで進展していない人がいたらチャンスです。ぜひ「挨拶+1ネタ」を実践してみてください。1か月後、あなたの人間関係は今よりずっと広がっているはずです。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈