先日、息子の小学校の保護者会に出席したところ、先生が「普段は良く話していても、黒板の前に立って発表させると、声が出なかったり、泣いてしまったりする子がいます」と仰っていました。
誰しも、経験があるのではないでしょうか?黒板の前に立ったとたん、声が出にくくなる現象。
いつもお話していますが、これは人間だから仕方ない。生理現象のようなものです。
しかし、ずっと人前で小さな声しか出せないという事では、困ってしまいます。
そこで、声を自然に大きく出す練習方法をお教えします。
声を出すことは、体を動かすことに似ています。 例えば、走る時に、静止した状態から、いきなり猛ダッシュする事は不可能でしょう。 声も同じで、じっと黙っていた状況から、いきなり大きな声を出すことは我々プロのアナウンサーでも難しいことです。
声を出す練習をする時は、以下のように段階を踏んで大きな声を出すようにしましょう。
- 深呼吸(腹式呼吸)をして、息をスムーズに吸ったり吐いたりする
- 吐く息に、「あ~」と、のどを使わず楽に発声してみる
- さきほどの「あ~」の倍くらいの声を出す
- さらに倍くらいの声を出す
実際、レッスン内で発声練習をするときは、私が生徒の前に立ち、「ここまで声を飛ばして下さい」といいながら、徐々に後ろに下がっていき、最終的には部屋いっぱいに響く声を出せるようにしています。
また、先ほどの「黒板の前で小さな声しか出ない」状況を防ぐために、順番が回ってくる前に、深呼吸してみたり、あらかじめスピーチさせられそうな状況が予想できる場合は、その場所に向かう前に、発声練習を数回しておくと、声がスムーズにだせるでしょう。
本格的に発声練習を学びたい方は、KEE’Sの6時間ベーシックスピーチコースをどうぞ。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈