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話し方教室 KEE’S パブリックスピーチと日常会話との違い

1対1の会話は出来ても、パブリックな場で大人数に話すことが苦手

KEE’Sにご相談いただく方で、このようなお悩みをお話になる方は本当に多いです。

では、1対1の会話と、パブリックな場で話すことは一体どこが違うのでしょうか?

パブリックスピーチでは、「時間の制限」があることが違います。また、聞き手の「人数」や、相手との「親密度」(=知らない人がほとんど)も違います。

つまり、日常会話とパブリックスピーチは、同じ「話す」という行為であっても、多くの違いがあり、実は「散歩と競歩」くらい違うのです。歩けるからといって、練習も準備もせず、急に競歩の大会に出たりできるでしょうか?

それなのに、話すことに関しては「日常会話に問題がないから、パブリックスピーチもできる」と勘違いしている人が実に多いのです。

私たちアナウンサーの仕事は、究極のパブリックスピーチです。視聴者は子どもからお年寄りまで、ビジネスマンもいれば主婦や学生もいます。つまり、価値観や理解度もバラバラの人達に向かって、誰もがわかるような説明をしなければなりません。

しかも、説明に与えられる時間は秒単位。回数も1回限りです。

アメリカの大統領演説なども、何十万人という聴衆を相手に、1度の演説で心をつかむ必要があります。

パブリックスピーチを上達させるには、いくつも方法がありますが、最も大切なことは 「簡潔に要点をまとめる」力です。

まずは、ロジカルスピーチの第一の法則、結論から話すクセを付けましょう。

「そんなこと、誰でも知っているよ!」と言いたくなるかもしれませんが、これが意外にも難しいのです。なぜかと言うと、結論を引き出すのに時間がかかることが多いからです。

例えば、好きな色と聞かれると、青も白も赤も好きなはずです。あれこれ迷ったりしているうちに、何が言いたいのかわからなくなってしまう……。

結論から先に口に出すことにすると、そこから話を発展させられます。聞き手にとっては、その方がわかりやすく、「で、結局何が言いたいの?」「結論はいつ出てくるの?」というような心理的な負荷を感じながらイライラと聞き続ける時間を使わせません。

もちろん、気心知れた相手とリラックスしておしゃべりできる場面では、「赤もいい、白も好き、でも青も捨てがたい」と好きなだけお話していただいて問題ありません。あくまで、時間の制限があるパブリックスピーチの場では、聞き手の負荷を減らすような「簡潔に要点をまとめた話し方」をしましょう、ということです。

日常会話とパブリックスピーチは散歩と競歩と同じくらい違うので、日常会話ができてもパブリックスピーチができないのは当然であり、心構えとテクニックが必要、というお話でした。

KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈

KEE'S 6時間ベーシックSPEECHコース

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