先日、企業研修を受けていただいた方から、とても嬉しいメールをいただきました。
その方は、社内でも研修を企画したり、実際にテキストを作成したりする立場で、
KEE’Sの研修の流れや、カリキュラムの構成に感激されたそう。テキストを作成する際に「KEE’Sが一番大切にしていること、受講生に成果物として残したいこと」を教えてほしいというご質問をいただきました。
研修は企画する人の価値観やカラーがあらわれるものだと思います。どんな研修を良い研修と感じるかも、受講生の方それぞれで違います。私も、もう何十年も、研修を企画し続けていますが、理想とする研修も昔とはずいぶん変わってきた気がします。
昔は、必死に受講生の話し方を良くしようとがむしゃらになっていました。よく、「野村さんのトレーニングは、他の講師の3倍くらいスピーチさせられる」なんて言われたものです。
でも今は、受講生の方の考え、思い、どうなりたいのか?などその人自身と向き合う時間が長くなった気がします。
なぜ、そうなったかというと、私が教えられることはほんのわずかで、話し方を改善するための原動力は、受講生の方ご自身が変わろうとする力であると気がついたからです。
最初の話に戻ると、私がテキストを作成する際、一番のポイントにしていることは「受講生の皆様が自ら一歩前へ踏み出す力を後押しすること」です。
そう言うだけなら簡単なのですが、受講生が研修を主体的に継続受講してくれるだけでも、難しいことです。 そのため、講師育成トレーニングにおいても、受講生が進んで動いてくれるためのインストラクション方法を細かく指導しています。
受講生の方々に成果物として残したいのは、「自分でもできる」という自信を少しでもつけてもらうことです。 できるという自己肯定感がなければ、何かをがんばろう、新しいことをしてみようという気持ちも生まれにくいからです。
KEE’Sのトレーニングでは、講師は先生ではなく、あくまでトレーナーであり、受講生の方が自ら気づき、自ら成長しようとする お手伝いをする役割に徹するようにしています。
また、何が正しく、何が間違っているということを一方的に押しつけるのではなく、どんな考えであっても、受講生の方が自ら出した答えが正しいというスタンスも大切にしています。
知識を一方的に詰めこむ研修や、スパルタ式に強制する研修は、どうしても、その場限りで終わってしまい、受講生の方が主体的に、自ら実践する気持ちを引き出すことが難しいと考えます。
研修やトレーニングは単なるイベントに過ぎず、本当に大切なのは、日常生活に戻った受講生の方が、どのくらい変わることができるかなのです。
……とはいいつつも、自分の子どもにはつい勉強を強制してしまうのは親のエゴなのですよね。と反省しつつ。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈
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【企業向け研修】話し方研修~6時間ベーシックSPEECHコース
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