KEE’Sの受講生の皆様には「ソのトーン」と並んでおなじみの「テンション3倍」の話。念のためこちらにも書いておきます。
人前で話をするときには、見た目や表情だけではなく、「心のテンション」を整えることも大切です。目安としては、「人前で話をするときは、普段の3倍のテンション」が理想的です。
たとえば、自分が独り言を言うときが「テンション1倍」だとすると、誰かと話をしているときが「テンション2倍」。そして、グループなど大人数の人に向かって話をするときのテンションが「テンション3倍」です。
「テンションを上げるのが苦手だ」という人は、自分がうれしかったときの状態を覚えておいて、瞬時にテンションが高い状態を再現できるようにしておくのがおすすめです。スピーチ上手と言われる方には、普段とスピーチのときのテンションの切り替えがうまい方が多いようです。
なお「テンションが高い=大きな声で陽気に話をすること」だと思ってしまいがちですが、必ずしもそういうわけではありません。
たとえばNHKのアナウンサーの話し方を思い浮かべてみてください。決して陽気なわけではありませんが、メッセージがきちんと伝わってきます。それは、テンションを高めてはいるものの、感情を抑え、相手の人が聞き取りやすい低めの声を保っているからこそ、です。
「人前で話をする際にはテンション3倍」と覚えておいてくださいね。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈