私の教室には、人一倍緊張してしまう方が来られます。中には「スピーチのことを考えるだけで動悸が激しくなり不安になる」とか「スピーチをしたくないので出世をあきらめた」という方もいるほどです。
そんな方には必ず「緊張するということは、それだけ周囲に気を配るセンスを持ち合わせているということですよ」とお伝えしています。
もし、聞き手のことを全く気にしない人がいたとしたら、その人は緊張もしないはずです。聞き手に伝わっていなくても、自分が相手からどう思われても無関心なのですから、プレッシャーも皆無でしょう。
でも、そのような人に良いスピーチが出来るでしょうか?私はそうは思いません。
人一倍緊張する人は、人一倍相手の事を思いやることができる人です。そのような心づかいのある人が、さらにコミュニケーションのテクニックを身につければ、きっと素晴らしい会話やスピーチが出来るはずです。
「スピーチが苦手と思いこんでいる人ほど、スピーチ上手になれる」そう信じて、緊張に打ち勝ち、自己表現をしてもらいたいと思っています。
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関連講座:あがり症を克服~スピーチ緊張克服コース(全5回)
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KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈