KEE’Sに通われている方は全員聞いたいことがある「ソ」のトーンの話。本コラムでも以前ご紹介したことがあります。
簡単に言うと、音階のドレミファソのうち、普段話す高さを「ド」の音階とすると、人前で話すときには「ソ」の音階・高さで話しましょう、ということです。
「そんな高い声で話したことないから変な感じ」
「わざとらしくて気持ち悪い」
「わざわざ高い声出す必要あるんですか?」
受講生の方はみなさま大人なので、実際に口に出してこういうことを言われる方はいらっしゃらないのですが、このように感じているのではないかという雰囲気が伝わることも。
もちろん、必要なので「ソ」のトーン・音階のことをお伝えしているのですが、なぜかについて改めて説明させてください。
大前提として、人前で話すときの話し方は普段の話し方とまったく同じではいけない、ということがあります。なぜなら普段の話し方のままでは内容が伝わりにくいからです。普段通りに話して、言いたいことがそのまま伝わるのでしたら楽なのですが、そうはいかないのがコミュニケーションの大変なところですよね。
「ソ」の音は、実は継続して出すのが想像以上に難しいのです。安定して出し続けるためにはお腹にかなり力を入れる必要があります。腹式発声です。そのため、意識して「ソ」の音を出すようにすることで、つやがあり空間に響く声が出せるようになりますし、大きな声で話し続けても、喉だけに負担がかかることもなくなります。
また、「ソ」の音はよそゆきの明るい声のため、自分自身の気持ちも明るくできますし、相手にも「この人は元気そうな人だな」「明るい印象の人だな」というプラスのイメージを与えることができるようになります。
自分では「この声、高すぎて変なのでは?」と思っても、録音して聞いてみると、わざとらしい感じはせず、むしろ快活なイメージを与えられる声になっていることがわかると思います。 「ソ」の音、 ぜひ試してみてくださいね。
高いトーンでの話し方については、こちらも合わせてご覧ください。また、電話での話し方のコツも合わせて取り組んでみましょう。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈