以前、KEE’Sのスピーチレッスンを受けてくださったある企業の社長さんのお話をご紹介します。
その社長さんは、ご自分のスピーチがあまり聞き手の人に伝わっていないような気がしていて、「これでいいのだろうか?」と長年悩んでいらしたそうです。
部下の方に話を聞くと「社長は、見た目に威圧感があるので、仮に面白い話をされても『ここで笑っていいものか?』と思ってしまい、聞き流しています」とのことでした。
実際、その社長さんのスピーチを見てみると、面白い話でも表情がまったく変わらず、がっちりとした体を据えたまま、仁王立ちで話していました。
自分のスピーチの問題点に気づいた社長さんは、猛烈に努力され、「発音」「ロジカルスピーチ」、そしてジェスチャーや表情を盛り込んだ「表現力」をつけるトレーニングを行いました。
1週間のレッスンの後に、社員の前でスピーチをしてみると、その反応の違いは以前とは雲泥の差だったとか。部下の方からも「日本人ではなく、アメリカの政治家みたいなスピーチだった」「こんなにかっこいいスピーチができるなんてすごい」などの反響があったそうです。
研修を終えた社長が最後におっしゃっていたのが、「スピーチというのは、開放的に話してよかったんですね」という一言。伝えたいメッセージがあるのに、恥ずかしさに負けて、消極的なスピーチをしてしまうと、大事な思いが伝わりません。むしろ、その熱い思いを、体全体で表現するくらいのスピーチでなければ、部下を牽引する話し方はできません。「大げさかな?」「やりすぎかも」と思うくらい、堂々としたジェスチャーをぜひ心がけてみてください。
KEE’Sでは経営者・社長さま向け「エグゼクティブスピーチコース」をご用意しています。地方から定期的に通う社長様もいらっしゃるコースです。人の心を打ち、人を動かすスピーチ術を学びたいと思われる皆様、ぜひ受講をご検討くださいね。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈