■話しにくいことを話すときには
誰にでも言いにくいことはあります。
たとえば既婚者の友人の夫が浮気していることを知ってしまったら、友人に伝えるべきかまず迷いますし、伝えると決めてもなかなか言い出せないでしょう。
また立場が上の方や人事関係の部署にいる方なら、部下や社員に対してリストラの宣告をする必要が出てくるかもしれません。
このように、かなりのネガティブなシチュエーションでも、話をしなければならないという場合があります。
こうした言いにくいことを伝えるときにまず考えなければならないのは、
「この話を相手にする目的は何か」ということです。
友人の夫の浮気について伝えるならば、「なぜ友人に伝えるのか」ということです。
彼の浮気をあなただけが知ってしまったのならば、それをあなたの胸の内にずっと秘めていたほうがいい場合もあるでしょう。
不用意に友人に伝えると、「知らなかったら幸せでいられたのにどうしてそんなことを知らせたの?」と、友人との間にヒビが入る可能性も大いにあります。また伝えるあなた自身が感情的になり、
「あんな男とは別れてしまったほうがいい」と口走ってケンカになるかもしれません。
それでも言わなければならないと決めるなら、なぜ言うのかということをまず考えるべきです。
「私は○○ちゃんのことを大切に思っている。だからこそ彼女のために知らせてあげるべきだ」。
きちんとこのような信念を固めることができたあとで、話しましょう。
こうしたネガティブな情報を伝えるのは、とても嫌な役割を負うことになります。
ただそこで「自分はあなたに同情する」といった「良い人」のアピールをするべきではありません。
こちら側の感情が見えると、相手はそこに対して食ってかかる始末になりがちです。
このような場合は、感情を交えずに淡々と伝えること。
たとえばリストラ宣告ならば、「会社のために仕方ないんだ」という前提をきちんと伝えてから、切り出します。
また前述の浮気話なら、「私には○○ちゃんは大切な人だ。だからこそ○○ちゃんのために言う。どうでもいいことだったらあえて言いはしない」という前置きが必要です。
絶対に面白半分でネガティブな話をしないでください。
またこういったケースもあります。たとえば仲良しの同僚3人で資格試験を受け、自分だけが合格してしまった場合。他の2人の前で「合格したよ」と大喜びなどできないでしょう。
「それは自慢なの?」と、たちまち同僚たちは不愉快になり、3人の仲がギクシャクしてしまうはずです。
こんなときは、わざわざ伝える必要はありません。自分だけが合格したことは他の2人も知っているのですから。
しばらくして、自分たちが不合格だったことの気持ちの整理がきちんとできた頃に、何かのタイミングで他の2人のほうから話すタイミングを作ってくれるはずです。
そのときに、決して得意気にならず、控えめに報告しましょう。
どうしても感情的になりそうな話題の場合、
すぐには話さずに、「一晩寝かせてから言う原則」があります。本当に言うべきか、自分を落ち着かせることができたか。
こうした判断や感情のコントロールを行うためのインターバルです。
一晩寝かせると、かなり冷静になり、適切な対応ができるようになっています。
先ほどの浮気話も、「友人は大人だから別に話す必要はないか」と、新しい解決の道が生まれる場合もあります。
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