一般の人に比べると、アナウンサーや俳優、落語家などの「話し方のプロ」の話し方は、非常に印象に残りやすく、魅力的に聞こえます。
なぜ、彼らの言葉は生き生きと聞こえるのでしょうか。その大きな要因は「言葉の音ひとつひとつに高低差をつけているから」。単語ひとつひとつの音に高低差があるからこそ、まるで言葉が「躍動」しているかのように聞こえ、人の印象に残りやすくなるのです。
そういう意味では、話し方は音楽に非常に似ています。仮に、プロと一般の人の言葉のイントネーションを音符で表現した場合、プロの話し方は、より音域が広くなっていることに気が付くのではないでしょうか。
一流の歌手が、人並み外れた音域の広さを使って、表現豊かな歌を歌うように、話し方のプロも、音域を広く使うことで、話し方の表現の幅を広げているのです。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈