日本の学校教育には、話す、聞くといったコミュニケーション教育が含まれていません。「あうんの呼吸」「朴訥とした魅力」のような言葉があるように、スピークアウトしないことを美徳とする文化で、コミュニケーション力は、性格や生まれ育った環境と決めつけてしまう傾向があります。
そして、「人前で自分の考えを伝えることが苦手」と言ってスピーチを嫌いになってしまう人が多いのです。 実際に、講演会や研修で、「人前で話すことが苦手な人は?」と聞くと、9割以上の方が手を挙げます。 「大事なプレゼンやスピーチで緊張のため失敗したことがある人はいますか?」と聞くと、こちらも半分以上の方が手を挙げます。
「人前で話すことが苦手な日本人」。これは、コミュニケーション力を上げると、 日本人の力、日本の魅力がもっと世界に伝わる可能性があるということでもあります。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目指して、当社では経産省創設「おもてなし規格認証」の支援事業者として、日本人のコミュニケーション力、おもてなし力を向上させる研修事業を進めています。困っている海外の人や、日本をもっと知りたいというお客様に対し、会話やコミュニケーションが出来ないようでは、おもてなしの国とは言えません。
どんな話し方や聞き方を理想とするかは、人それぞれですが、私は「心の豊かさ」が伝わる話し方を理想だと思っています。なぜなら、そういった力を持った話し方は聞く人の心に伝播していくからです。
話しベタの日本人が、臆せず、ストレートに、私たちの持つ親切さや、勤勉さ、暖かさを世界に向かって表現し、コミュニケーションの輪が広がっていく。
話し方という技術を通して、そんな社会を実現させる事お手伝いが出来たら素晴らしいと思っています。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈
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