一生懸命時間を使って話したのに、「結局何が言いたいの?」「で、結論は?」などと聞かれてしまうことはありませんか? KEE’Sにも、発音・発声といった表現の方ではなく、話す内容や話の構成についてお悩みの方がよくご相談にいらっしゃいます。
ビジネスの場でも、プライベートの場でも、言いたいことを伝えるには、論理的な話し方が必要です。
では「論理的」とは具体的にどういうことでしょうか?それは「要点を押さえ、短時間に誰もが理解できるように伝える」方法のことです。だらだらと話してしまい、結局何が言いたいの?と聞かれることが多いタイプの人は、非論理的な話し方になっている可能性があります。
論理的な話し方 VS 非論理的な話し方
例を見てみましょう。新入社員の山田君と山本君が上司に報告をしています。
どちらの報告がより伝わりやすいでしょうか?
山田君
A社とB社の比較ですが、A社の方が価格が安いのですが、B社の方が性能がよくて、セキュリティ的にはB社が良いかなという感じで、でもA社はランニングコストは高いですね。ですので、B社の製品が良いと思います。
山本君
新システムの導入に関してですが、B社の製品がA社より優れています。価格はA社の方が安いのですが、B社の方が優れているポイントが3つあります。ランニングコスト、セキュリティ、性能、この3点に関してはB社の製品がA社に勝っております。 ですので、B社製のシステムが良いと判断しました。
山田君も山本君も、A社B社の諸条件を検討し、報告していますが、伝わり方は全く違います。山本君は、伝え方に工夫をしました。それが、「ロジカルに話す3つのルール」です。
誰でも論理的に話せる3つのルール
- 結論を一言で最初に言う
- 次に、理由(もしくは話のポイント)を3つ以内にまとめる
- 最後に付け加えるべき要素を言う
論理的に話すには、まず結論から言う癖をつけましょう。次に根拠となる理由や、強調したい話のポイントなどを3つ以内で、簡単に伝えましょう。ここまでで聞き手が欲しい情報をすべて伝えていますので、後は詳しい説明や補足すべき事項を伝えます。
プレゼンでも商談でも、自己紹介でも、短い時間でポイントを、印象に残るように伝えることが出来れば、聞き手のストレスを減らし、自分の意図をしっかり伝えることが出来ます。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈