アナウンサーが話し方を教えるというと、発声練習や早口言葉を想像されるかもしれません。でも、私が目指して来たのは「心が伝わる話し方教室」です。
起業して間もない頃は、さほど深い考えもなく、話し方が上手くなる技術を教えるだけで良いと思っていました。
アナウンサーとして一応は、狭き門をくぐりぬけ、厳しい現場にもまれ、自分なりに話し方を鍛錬したつもりでいたのでしょう。
そんなとき、ある人に言われた一言が、思いがけず、私をもっと深い話し方の世界へ引き込んで行ったのです。
「君の話し方には、心が足りない」
それを言った方は、会社設立当初から、私を温かく支援してくださった恩人のような方だったので、思いがけない厳しい一言に最初は驚きました。そして話し方を使いこなして、≪心≫を表現できていたつもりの私は、次第に悔しくなり、心のある話し方って一体何なんだ??と意地になって考え始めました。
今でも、いつも思っています。心のある話し方とは、どんな話し方なんだろう。と
そこから、私が目指してきたのは、「心が伝わる話し方」教室。
人間関係でも、ビジネスでも、国際会議でのプレゼンでも、どんなシチュエーションであっても、経験や価値観、アイデアや、気持ち、自分という人間性をストレートに伝えられる、そんな話し方を教える教室です。
もちろん、上手な話し方や立ち居振る舞いでヒューマンスキルを磨く事は重要ですが、それにプラスして、聞いている人の心をつかみ、動かすことが出来る話し方を教えることが重要だと思っています。
話し方は自分を相手に伝えるツールです。聞き方は相手を受け入れるツールです。その技術を上手く使うことで、ビジネスもプライベートも、自分の望むより良い方向に運んでいくことが出来るのです。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈