初対面の人と1対1で話をするとき、会話が続かず、気まずくなってしまったことはありませんか?
初対面で、「話が盛り上がらない」のは、相手に興味を持っていないケースが多いです。相手はどんな人なのか?どんな仕事をしているのか?どんな趣味なのか?どんな場所に住んで、どんな生活を送っているのか?と相手に対する興味を持てれば、話は続いていくはず。
…と、心構えについて言うのは簡単ですが、「そう言われても、話が続かないものは続かないよ!具体的にどうすればいいの?」という方向けに対策についてお伝えしますね。
◆事前にどういう人に会うのかがわかっている場合
その人の趣味や特技、好みをあらかじめ調べておきましょう。今だとSNSで自分の趣味や休日の過ごし方などを公開している人も多いので、リサーチしたり、自分の経験談から話せそうなことをイメージしておくと話が進みやすいです。
たとえそれが知らない分野でも、興味があるポイントを質問していくなどすると、自分の話題の引き出しも増えるし、次に使う話題に変えることもできますね。
◆まったく相手に対する情報がない場合や、共通の認識が極端に低い場合
(例:お見合いパーティで不特定多数に会うなど)
この場合は、天気や季節や目に見えるもの(その場や周りにあるもの、その人の持ち物なども含む)などから入り、お互いの共通の話題や、相手の好きそうな話題を探していきます。 深掘できそうな話題が見つかったら、その話題で盛り上がることができます。
注意点としては、一問一答のように矢継ぎ早に質問ばかりするのは避けること。不自然で尋問のようになってしまいます。話を展開していく上で、さりげなく知りたい質問を入れ込んでいくのが良いでしょう。
また、場にあった話題や質問を心がけること。例えば、子どもの運動会でいきなり自己紹介や職業に関する質問はしないのが一般的です。 代わりに子どもに関する話や質問をしていくようにしましょう。
◆せっかく盛り上がりそうな話題を見つけたのに、すぐに話が終わってしまって続かない人向けのアドバイス
「しりとり質問」が効果的です。しりとり質問は、相手の言葉尻をつかまえて、質問を展開し、より話題を引き出すテクニックです。
例) 「週3日ジムに通ってるんだ」→「ジムでどんなことをしているんですか?」
→「主に筋トレかな…」→「筋トレやってると筋肉ついてきます?」
会話が続かないのは、相手の言ったことに対して深掘をせず、単に「へ~」と聞き流してしまうからです。そこで終わってしまうと、また新たな話題を探さなければならず、その間、空白の間が生じてしまいます。初対面の方との会話に困ったときはしりとり質問をぜひ試してみてくださいね。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈