(2)こどもは、親のあいさつを見ている
言うまでもなく、親があいさつが苦手だったり、あいさつを避ける習慣があると、こどもは、「あいさつはしなくてもよいものだ」という認識になってしまいます。
反対に、あいさつをきちんとさせたくて、自ら積極的に挨拶をする親御さんもいらっしゃいます。
その事自体は、もちろん正解なのですが、あまりにも、親ばかりが前に出て挨拶していると、こどもは「あいさつはお父さん、お母さんのやること」と思ってしまい、あいさつしなくなることがあります。恥ずかしいからというより、あいさつは「大人同士のもの」と誤解しているのです。
そのような事がないように、あいさつをして見せる時には、「お父さんお母さんがあいさつするときは、あなたも続いてしてね」と、一緒にあいさつをさせるよう教えてあげてください。
それでも、親の友人など大人とあいさつするのを恥ずかしがる場合は、その場で叱ったりせず、目くばせなどをして、自分から話し出すタイミングを待って下さい。
一度で出来るようにならなくても、根気強く待って、こどもがあいさつできた時に、後で「今日はあいさつ出来たね!すごい」とほめてあげてください。
あいさつは、叱ると逆効果ですが、褒めることで自信になり、積極的に出来るようになります。
KEE’S代表 エグゼクティブスピーチトレーナー 野村絵理奈