■部下の失敗をウェルカムしてみる
批判するのは簡単なこと。受け入れるのは難しいこと。
弊社の話し方レッスンにいらっしゃる生徒様からも多いご質問です。
ディベートやディスカッションの採点基準では、
かならずしも、自分の意見を堂々と主張するという人が高得点ではない。
かげながら、発言していない人に発言の機会を与えたり、意見の違う相手の主張にじっくりと耳を傾け、
一部受け入れる柔軟性を見せたり、つまり双方向でコミュニケーションできる人が高得点。
批判したり、自己主張したりといった、相手を否定し、自分を正当化することは簡単。
難しいのは、相手の立場や心情を想像し、理解し、『相手にも一理ある』と受け入れること。
一見、自分の意見が正しい場合も、相手には相手なりの事情がある。立場変われば意見は変わる。
器の大きい、双方向のコミュニケーション上手になりたければ、まず、相手の話を聴くことに集中すること。
途中で、自分の意見をまとめたり、相手を否定することなく、
まずは『この部下は、なぜ失敗したのか。どんな事情があったのか?』とにかく、
なぜなぜ??と真っ白な心で相手に興味関心を持って聴く。
批判するのは結構簡単。例えば、テレビの評論でも、
政治家や政党が少し公約から外れるような言動をすれば針のむしろのように批判される。
批判さえすれば、物事を考え主張があるように見えるので、簡単に批判してしまいがち。
難しいのは、『とは言っても、そう簡単にはいかない事情もあるよな・・』と逆の立場から考えること。
失敗を指摘するには最適のタイミングがある
あるプロ野球の監督が、負けた投手は試合後に注意しないと言っていた。
負けた本人が一番、その理由を知っていて反省していると。
そして、試合に勝った日に、
『今日はよく出来ていた。でも気を抜くと先日みたいになるから注意しろよ』と初めて注意するそう。
ビジネスでは、即座に注意しなければならない場合が多々あるが、
そんなときも、始めに、相手の主張を十分、真っ白な心で聴くことを忘れずに。
相手のことを知ってから、自分の考えをまとめても遅くありません。
部下の失敗をウェルカムすると
立場の違う相手の、違った意見を聴く耳が養われる。
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